バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)

「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」

アレハンドロ・G・イニャリトゥ 監督。
出演マイケル・キートンエドワード・ノートン
 
 
かつて映画スターだった落ち目の映画俳優(マイケル・キートン)が舞台演出、主演でもう一花咲かそうとしていた。
しかし彼にだけ聞こえる声が頭に響き、共演者(エドワード・ノートン)の傍若無人の行動に翻弄させられる。
舞台のプレ公演から舞台初日までの数日を描いたブラックコメディ。
 
アカデミー賞作品賞を含め、4部門の賞を獲った作品。
観始めて直ぐに、カメラ一台による長回し撮影である事に気づく。
おまけにBGMはドラムの音のみ!?
「これ凄い事になってる!」と驚くが、実際はそう見せているだけで
全編長回しで撮っている訳ではないと気付く。
(BGMもドラムだけじゃなかった・・)
 
それでも凄い。実に自然に次の登場人物がカットインしてきて、
カメラが今度はそちらを追従してお話を進めていく。
計算し尽くされたカメラワーク。見事。
 
癖のある俳優を演じたエドワード・ノートンが凄くいい味を出していて、
こちらも評価できる。
 
良作。