リベンジ・オブ・ザ・グリーンドラゴン

「リベンジ・オブ・ザ・グリーンドラゴン」

マーティン・スコセッシ総製作指揮。
1980年代、アメリカのチャイナタウンには違法入国による中国人が増え続けていた。
いつしかいくつかの派閥に別れ、チャイナタウンの裏社会では権力闘争が起こっていた。
そんな中、親を亡くした少年が違法入国でこの地を訪れた。少年は裏社会で暮らす内に、
流れに身を任すように派閥の一つ「グリーン・ドラゴン」に入る事になる。
 
裏社会で生きる上でのルールがあり、その中でも「白人は撃つな」というものが特に目を引いた。
アメリカという地にありながら、このチャイナタウンが如何に外世界から遮断された世界
なのだなと感じさせられるルールだ。暴力事件が起きようが人死にが出ようが、
白人さえ絡まなければ、警察はチャイナタウンに真剣に関与してこない。
そういう時代だったのだろう(今もかも知れないけど)。
 
バイオレンスシーンは随所に出てくるものの、物語は実話を基にしているという事なので、
ストーリーとしてトンデモ展開になる事もない。現実なんてこんなもの、な話。