劇場霊
「劇場霊」
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- 発売日: 2016/04/02
- メディア: DVD
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チャンスに恵まれていなかった若手女優が舞台のオーディションに受かり、
脇役ながらも舞台に立つことになった。しかし、その舞台に使われているある人形は呪われており、
舞台役者達を恐怖へと導くのであった。
オープニングからいきなりおどろおどろしいBGMに雷の効果音。
気味の悪い人形が登場し、如何にも「ベタなホラーやってます」感バリバリなスタート。
タイトルの「劇場霊」を考えると、この流れは「という映画を劇場で見てました」って
ありがちなオープニングかと思ったら、そんなありがちなものでもなく、ガチだったw
脚本も演出も30年前ぐらいの内容。レトロ感。
登場人物の下手な演技も、グリーンのライトを当てるだけとかの安っぽい演出も、
バラエティ番組のコントを観ているかの様な、場末の遊園地のお化け屋敷に入ったかの様な、
なんともノスタルジックな気分にさせてくれる。
ホラーの大前提としての「観客を怖がらせよう」という意思が全く見えず、
むしろ、しょっぱい脚本・演出・演技に逆に笑ってしまうぐらい。
今時の言い方で表すなら塩ホラー。
これはこれで新たな扉を開いているのかもしれない。
ホラーだと思って見るとがっかりするけど、
しょっぱいものを欲しているならそれなりにいい塩加減かもしれない。
個人的にはしょっぱ過ぎたので減塩して頂いた方がいいかも。