僕だけがいない街

僕だけがいない街

藤原竜也主演。コミック原作。
 
身の回りで良からぬ事が起こると、解決するまで時間が遡るという
不思議な能力を持った漫画家志望のバイト青年。
ある日、一人暮らしの彼を訪ねて来た母親が何者かに殺されていまい、
彼の時間はまた遡る。しかし、今回はいつものように数分前ではなく、
小学生の頃まで遡ってしまう。母親が殺された理由がこの時代にあるという事なのか?
小学生の彼は、その頃に起こった小学生連続誘拐殺人事件が関連しているとみて、
事件の真相を探し求めた。
 
 
こういった時間旅行的な作品は設定が中々難しい。
今作はバックトゥーザフューチャーな時間旅行。
過去を変えて現在の戻ると現在も変化している、というタイプ。
 
違うタイプだと、仮に過去に戻って何か変化させると違う未来が新たに現れる。
しかし自分の戻るべきは元の現在。という考え方もある(自分の現在では変化がない)。
未来は、枝葉の様に幾重にも分かれているか、今作の様に1本か、の違いだ。
 
自分としては枝葉タイプを推奨かな、と思っている。
何故なら、1本タイプの場合、過去に戻って何かを変えた場合、
例えば、死んだ人を過去に戻って死なない様にできた場合。
現在に戻った時にその人を見て「あ、生きてる。良かった…」はおかしいと思うからだ。
その過去に死ななかった人は、時間旅行してその人を救った自分と、
過去から現在まで至るまで色々な会話、体験をできる事になる。
だとするならば、自分が現在に戻った瞬間、その生き残った時点から現在までのその人との
会話、体験の記憶も自分の中に補完されていなければならないと思う。
その人が死んでいない時間を共に過ごしてきたのだから、急に「あ、生きてる」はおかしいかな。
その記憶が無いという事になると、その人と会話していた自分はどこに行ってしまったのか?
 
フィクションの設定なので「そういうことなんです」と言われればそれでおしまいなんだけどw
 
にしても、石田ゆり子藤原竜也が、とても親子に見えなくて違和感w
石田ゆり子藤原竜也の少年時代でも母親役なので、あまり老けてる女優だと若い母親に見えなくて
困るという理由でのキャスティングだったのだな、と時間を遡った時に分かった。