モーガン プロトタイプ L-9

モーガン プロトタイプ L-9」

森林の奥にあるとある企業の研究所で数名の研究員が研究に勤しんでいた。
そこでは、人の手により作られし少女「モーガン」の研究・教育・観察が行われていたが、
ある日、そのモーガンが研究員に襲い掛かるという事件が起こり、
本社より危機管理コンサルタントのエージェントが送り込まれる事になった。
エージェントの判断により、研究の存続もしくは打ち切りが決められることになるのだが、
そこでもまた、事件が起こってしまう。
 
 
見所はやはり、この「モーガン」という少女になるのだが、「人の手に作られた」とは言っても
アンドロイドとかそういった類の物でも無く、言ってしまえばクローン人間みたいに普通の人間と
遜色ないものなので正直面白みに欠ける。
むしろアンドロイドであり、人工知能AIを教育している、という設定の方が少女の特異な言動に
納得する部分もあり、時に予測不可能な返答もその作品の「味」となる。
が、それ系は、今となってはありがち過ぎて、逆にハードルが上がってしまうが。
 
本作はSFであるにもかかわらず、VFXなどの特撮技術があまり使われていない作品となっている。
そしてB級ではありがちの舞台が森林。これもうB級あるある、だね。
ホラーでもサスペンスでも、ミステリー、戦争もの、どれを撮っても比較的低予算で済む。
その中でもこういったSF作品で森林、っていうのはあまり観た事ない
(B級じゃないけど昔ならプレデターとかはそうだったね)。
更に設定をアンドロイドにしなかったことで、ターミネーターみたいに身体の破損個所を機械で表現とか必要ない。
中々の設定だ。これでストーリーが面白ければ良かったのだがそこは好みの分かれる所。
個人的にはこういった作品には、思いっきりとんがって貰って、爪痕残すべく忘れられない作品にして頂きたいところだが、
無難にまとめている印象。悪くないとは思うだけに少し残念。