インフェルノ

インフェルノ

インフェルノ (字幕版)

インフェルノ (字幕版)

トム・ハンクス主演
ダビンチ・コード」シリーズの第3弾。
 
記憶喪失の状態で発見されたラングトン教授。
突然命を狙われ、付き添いの医師と共に訳が分からない逃走劇となる。
そんな中で、人類を破滅させるウィルスの存在を知る事になり、
その鍵を追うべく、次第に戻りつつある記憶の中で謎を解いていく。
 
 
序盤からの謎が謎を呼ぶ逃走劇が物語にグイグイ引き込ませていってくれる。
ただ謎解きが今一つ「おおっ」と思わせてくれるような光るものを感じなかった。
やはりこれまでのシリーズあっての今作なので、徐々に目が肥えてきてるのかもしれない。
期待が大きいだけに、展開や謎、全てにおいてハードルが上がってる。
シリーズものの難しさだね。

SCOOP

「SCOOP」

福山雅治主演。二階堂ふみ、吉田羊、滝藤賢一リリー・フランキー
 
孤高の芸能フリーカメラマン都城静(福山雅治)が、
なじみの編集部にド新人の行川野火(二階堂ふみ)を押し付けられる。
立ち回り方を教えていく内に、打ち解けていく二人。
そんな中、静が目を背けてきた社会派ネタに食いついた野火。
二人で難航必至のネタに飛びつくのだが…。
 
 
映画館で予告編観ただけで「大体展開読めた」とか勝手な事言ってたんだけど、
観てみてら全然違った(そりゃそうだろうよ)。
チャラ男のドタバタ娯楽エンターテイメントかと思いきや、
結構、人間ドラマが軸となって、それに恋愛要素などを注入した意外と真面目な作品。
いやまぁ、ドタバタ要素もそれなりにあるので、ドタバタ人間ドラマ、という所か(意味不明)。

ゴースト・イン・ザ・シェル

「ゴースト・イン・ザ・シェル」
スカーレット・ヨハンソン主演、ビートたけし

 
人気アニメ「攻殻機動隊 ゴースト・イン・ザ・シェル」の実写版。
アニメの実写版は数多く世に出ているが、本作はハリウッド映画。
VFX技術などスケールが違う。
 
海外ではそれ程評価が高くなかったように聞いていたので、若干覚悟をしていたが、
思ったより良くできていて楽しめた。桃井かおりが出ていた事にも驚いた。
 
アニメ版のシーンを実写で良く再現できていると思う。
大分忘れていたのに「そう言えばこういうシーンあったな」と思い出して、改めてアニメ版の方が観たくなった。
アニメの草薙少佐は士郎正宗ならではのスレンダーな格闘女子なのだが、
実写のヨハンソン演じる少佐は、結構ムチムチ
あれはあれで良かったのか、もっと華奢で動ける人をキャスティングした方が良かったのか、何とも言い難い。
 
シャーリーズ・セロンなんてどうだろう?とか思ってみたが、彼女もまた「華奢」というより、
ダイナマイトな感じのバディをしておられるんで、ちょっと違うか。

バイオハザード・ザ・ファイナル

バイオハザード・ザ・ファイナル」
ミラ・ジョボビッチ主演

 
アンブレラ社の開発したAI「レッドクイーン」からTウィルスを消し去る事が出来る特効薬の存在について聞かされたアリス。
残された時間は48時間。それまでの間にその特効薬を使用しなければ、
残された人類は全滅してしまう。
その特効薬を使用すれば既にTウイルスに感染している自らも死に至る事を承知の上で、
その薬を手に入れる為にアンブレラ社へ向かうのだった。
 
 
シリーズ最終作。もう異形の怪物が飛び回ったりして、
ゾンビ映画というよりファンタジー映画に近い印象。
シリーズ最初の、洋館で「ウーウー」言ってたゾンビ達が懐かしく思える。
言うなれば、あれがバイオハザードだったんじゃないか、と。
 
とはいえ独自路線のこのシリーズも、これはこれでアクション大作としては楽しめる。
アリスのスタイリッシュなアクションも見ていて気持ちがいい。
でももうこれで見納めなんだね。
 
あ、そう言えば、タレントのローラが出ていた訳だが、中々違和感なく溶け込んでいた様だ。
日本の宣伝枠としてのキャスティングなんだろうけど、そういう事なら、いつものように舌を少し出して
「オッケ〜」とかやってみても爪痕残せて良かったかもしれない(良くない良くない)。

モーガン プロトタイプ L-9

モーガン プロトタイプ L-9」

森林の奥にあるとある企業の研究所で数名の研究員が研究に勤しんでいた。
そこでは、人の手により作られし少女「モーガン」の研究・教育・観察が行われていたが、
ある日、そのモーガンが研究員に襲い掛かるという事件が起こり、
本社より危機管理コンサルタントのエージェントが送り込まれる事になった。
エージェントの判断により、研究の存続もしくは打ち切りが決められることになるのだが、
そこでもまた、事件が起こってしまう。
 
 
見所はやはり、この「モーガン」という少女になるのだが、「人の手に作られた」とは言っても
アンドロイドとかそういった類の物でも無く、言ってしまえばクローン人間みたいに普通の人間と
遜色ないものなので正直面白みに欠ける。
むしろアンドロイドであり、人工知能AIを教育している、という設定の方が少女の特異な言動に
納得する部分もあり、時に予測不可能な返答もその作品の「味」となる。
が、それ系は、今となってはありがち過ぎて、逆にハードルが上がってしまうが。
 
本作はSFであるにもかかわらず、VFXなどの特撮技術があまり使われていない作品となっている。
そしてB級ではありがちの舞台が森林。これもうB級あるある、だね。
ホラーでもサスペンスでも、ミステリー、戦争もの、どれを撮っても比較的低予算で済む。
その中でもこういったSF作品で森林、っていうのはあまり観た事ない
(B級じゃないけど昔ならプレデターとかはそうだったね)。
更に設定をアンドロイドにしなかったことで、ターミネーターみたいに身体の破損個所を機械で表現とか必要ない。
中々の設定だ。これでストーリーが面白ければ良かったのだがそこは好みの分かれる所。
個人的にはこういった作品には、思いっきりとんがって貰って、爪痕残すべく忘れられない作品にして頂きたいところだが、
無難にまとめている印象。悪くないとは思うだけに少し残念。

ミュージアム

ミュージアム

ミュージアム

ミュージアム

小栗旬主演。妻夫木聡
 
連続して起こる猟奇殺人事件。死体の傍には謎のメモが残されていた。
その事件を追う沢村刑事(小栗旬)は家庭を顧みない仕事人間。
そんな彼は被害者の関連性に気が付いた時、衝撃を受ける事となる。
そして事件を追うその彼の前に現れたのは、雨ガッパを着込んだカエルの顔をした男だった。
 
 
コミック原作のサイコサスペンス。
先にコミックの方を読んでいたが、映画も楽しめた。
特に妻夫木聡の役は「何故これを妻夫木聡?」と思えるキャストチョイス。
が、逆に新鮮に感じて良かった。
こういう役もできるんだ、という役者の幅を感じた。

アサシン・クリード

アサシン・クリード

同名人気ゲームシリーズの映画化。
 
禁断の秘宝「エデンの果実」を手に入れる為、
テンプル騎士団とアサシン教団は長くに渡り対立し、その在り処を探し求めていた。
そして現在も尚、その末裔たちがその秘宝を求めて争っていた。
テンプル騎士団の末裔は、人のDNAからその先祖の記憶を追体験できる装置を開発し、
捕らえたアサシンの末裔からその情報を引き出そうとする。
 
 
実際のゲームの方もプレイしていたが、ゲームの方では映像化された過去のお話がメイン。
章と章の間に現代に戻ってきて話を繋ぎ、次の章となる過去シーンへ。という感じだったが、
映画版では、現代の話と半々、いやむしろ現代シーンの方が多いぐらいかも。
おまけにアサシン(暗殺者)という割には、こっそり殺すスニークアクションよりも、
派手に暴れまわってしまう。映画的にはそっちの方が見栄えするからそうしているのかもしれない。
 
ゲームをプレイした自分としては、「なんか違う」印象。
ゲームを未プレイの人にはどう映ったろう。「話が分かり辛い」という事もあるかもしれない。