みんな!エスパーだよ

「映画 みんな!エスパーだよ」

染谷将太主演。同名コミックの映像化。下ネタ系コメディ。
愛知県豊橋市に住む男子高校生が、突然、
他人の考えている心の声が聞こえてくるというエスパー能力に目覚める。
それと同時に、クラスメイトや近所の喫茶店のマスターなど、
何人かの豊橋市民が様々なエスパー能力に目覚めていた。
そして彼らの前に現れたのは、エスパー能力を研究する教授とその助手だった。
 
 
染谷将太って、特殊能力もったキャラばっかり演じてるイメージだw
「ストレイヤーズ・クロニクル」「寄生獣そして本作。
とはいえ、上記の前2本は良いとして、本作に限っては「よくこんなのやってるなぁ」
と思える1本。役の幅を広げる意味で、色々な役に挑戦している役者は素晴らしい
と常々思っている訳だが、本作に関してはとてもそうは思えない内容。
こんなの誰が主役でも問題ないレベル。
逆に出る事で役者の経歴に汚点を残す事になりかねない。
役者にとってはリスキーな作品と思える。
 
先に原作コミックを読んでいたんだが、原作コミックはかなりの異色作で楽しめた。
序盤こそ本作の様にエロギャグ路線なのに、途中から人死にも出て一気にシリアスに。
真面目なのか不真面目なのか読んでるこちらが困惑する面白さがあって面白かった。
しかし、映画ではそのシリアスの線を一切カット
終始エロギャグ路線で押し通したオリジナル脚本となって只の低俗作品に収まっている。
 
とは言え、こういうおバカ映画も少なからずあっていいんじゃないかとも思う。
本作を見て、TVのロードショーでやってた「超能力学園Z」をちょっとドキドキしながら観てた
若かりし頃の自分を思い出した。
折角得た超能力という特別な能力を、同級生のスカートめくる事に使ってみたりというバカさ。
でも思春期の中学生男子なら誰しも妄想したことかもしれないw
なのに、ネットの普及で今やエロの価値は下がっている。
中学生ともなれば、ネットが少々使えれば容易くエロ画像などの入手は可能だ。
そう考えると、今時の中高生は本作ぐらいの内容では特に何も感じるものも無いのかもしれない。
コメディとしても笑えない、エロとしても物足りない。
では、本作は一体誰向けなんだ?という話になる。
 
そう、あえての我々おっさん世代向けなのかもしれない。
先程述べたような、中学生の頃の淡い思い出をプレイバックしてくれるような、
そんな青春映画・・・・・・いや、そんな高尚なものでもなかったw